NVIDIA CEOのジェンスン・ファン氏がNintendo Switch 2のプロセッサを紹介。岩田 聡氏との思い出も振り返る

　2025年6月3日，任天堂は，YouTubeの公式チャンネルで，NVIDIAのCEOを務めるJensen Huang（ジェンスン・ファン）氏が，「Nintendo Switch 2」に採用するカスタムプロセッサ（関連記事）を紹介する動画を公開した。

NVIDIA CEOのJensen Huang氏

　動画内でファン氏は，「岩田さん（元任天堂 代表取締役社長 岩田 聡氏）が夢を語ってくれた日のことをいまでも覚えています。彼は映画のような大作ゲームのための十分なパワーを持ちながら，どこにでも持ち運べる小型ゲーム機という，まだ誰も見たことのないものを作りたかったのです」と，初代「Nintendo Switch」の開発を振り返る。
　NVIDIAは，初代Switchの開発で，500人年もの労力をかけてプロセッサのアーキテクチャやOS，API，ゲームエンジンなど，GPUだけでなく，あらゆる構造を見直したという。

　そのうえで「Switch 2は，初代Switchのビジョンをさらに発展させた新しいゲーム機を作るために，あらゆるものを刷新した」と話す。
　NVIDIAによると，Switch 2の開発では，初代Switchの倍となる1000人年の労力を費やし，大幅なアップグレードを実現したとのこと。たとえば，Switch 2のグラフィックス性能は，初代Switchの10倍にも達するそうだ。

　また，ファン氏は，Switch 2のカスタムプロセッサは，「携帯ゲーム機史上，最も高度なグラフィックスを実現する」として，ハードウェアレイトレーシングに加えて，HDR映像の表示や，Switchとの互換性を実現するアーキテクチャ，ゲーム映像をなめらかにする超解像技術への対応をアピールした。
　さらに，動作時の消費電力を抑えるために，製造プロセスの最適化も行ったという。

　最後にファン氏は，「Switch 2は，ただの新しいゲーム機ではありません。岩田さんが描いたビジョンにふさわしい，新章のはじまりです」と語った。

任天堂のNintendo Switch 2製品情報ページ

任天堂公式Webサイト

NVIDIA公式Webサイト