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大人な色気のレディ(とイケ男たち)×ポスアポミリタリーで攻め撃つ。「WARP KNIGHTS」はタワー“アタック”ゲーム[CJ2025]
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本作は,2024年時点では「ReFlash」という代号(日本でいう開発コード)で呼ばれていたが,正式名称がWARP KNIGHTSに決まった。
その特徴は,カワイイ系のガールではなく,大人系のレディ(とイケ男たち)をメインに据えた,タワー“アタック”ゲームな点だ。
前者のテイストはゲーム紹介に移る前に,笑顔をまったく振りまこうとはしない,コスプレイヤー陣の意気込みで推して量れる。
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基本的なゲームデザインは,モバイルゲームらしくホーム画面がある。そこからストーリーやバトルコンテンツ,キャラクターや武装の確認・強化,そのほかもろもろの導線にアクセスする。
まずはなんといってもキャラクターデザインについてだ。Nuverseというと,日本初上陸の「フィギュアストーリー」,正統派美少女スマホゲームな「ユグドラ・レゾナンス」,硬派なSFの「アース:リバイバル」などをはさみつつも,直近では「クリスタル・オブ・アトラン」と,ド直球な二次元アニメ系デザインが印象的なメーカーだった。
そこを,こうしてきた。
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舞台はSFチックな近未来で,秩序が崩壊したシリアスな世界だ。ここではさまざまな陣営が活動しており,傭兵だけを率いる部隊や罪人しかいないチームなどが,それぞれの主張でいがみ合っている。
プレイヤーはそんな世界で(なんらかの組織の)指揮官となり,さまざまな陣営と接しながら,彼ら彼女らを率いて戦火を戦い抜く。
なお,あなたの姿はこれだ。
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こうした大人系かつリアル風のキャラクターデザインは,同社的にも「今だからこそこれだ」と思うものがあったという。
日本では実は,過去に開発期間が押していたことで,クローズドテストの話が頓挫していたという背景がある。
だが,中国ではプレイテストが実施された。そこでは,後述するバトル面についていろいろと耳の痛い意見を受けたようだが,全体的に「おねえさんたち すき(ビジュアルが非常によかったです)」の声を受けたことで,自分たちの独自路線に確信を持てたようだ。
ちなみにキャラクターはお姉さんだけでなく,イケてるお兄さんやイカしたおじさんもおり,リリース時は50人以上の初期実装を目指しているという。今回の試遊版でもすでに33人を実装しており,ゴールまであともう半分をきっているような状況と言えよう。
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メインのバトルはタワーディフェンス,ならぬタワー“アタック”だ。敵のWaveを待ち受けて迎撃するのではない。
指揮官(王将に相当)が攻め進むたびに(=Wave制),敵陣にキャラクターを配置し,殲滅していく。なお,構図が逆転しているだけで難しいことはなく,誰でも直感的に分かるバトルデザインだ。
戦闘の一例は,以下の写真のとおり。
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上記テキストをもう一度書いておくが,プレイヤーは「敵陣のどこにキャラクターを置くか」を決める。置く場所により,敵何体に攻撃できて,何体に攻撃されるのか。そのうえで継続戦闘のための回復やバフは,味方の何人をカバーできるか。布陣の醍醐味を味わっていく。
キャラクターたちはアサルトやスナイパーなど職業分類があり,それぞれ固有能力や敵・味方相性が異なる。この世界では陣営たちが争っているため,当然ながら同じ陣営同士だと仲良しシナジーがある。
また,指揮官が編成キャラクターたちにバフをかける「モジュール」もさまざまで,組み合わせパターンは数えきれない。なかには“ミサイルをランダムで降らせるモジュール”もあるという。
キャラクターの武装もアイテム相当で入手していき,いろいろと変更できる。なかにはSFチックな刀(近接武器)もあった。
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バトル中はバンカー(遮蔽)や側面攻撃など,本格派シミュレーションではよく見るシステムも考慮しなければならない。
さらに,キャラクターを配置するにはコストが求められる。コストは戦闘をとおして回復していくが,高難度なら往々にして「最初から最後までコストをどう割り振るか問題」に迫られると思っていい。
けれど,本作は静と動で例えるなら,意外にも“静のゲーム”だ。無操作時は指揮官がひたすら単独で戦ってしまうが,ひとたび画面をタップするとキャラクター設置状態に移行し,進行が一時停止する。
基本的に焦ることはなく,じっくりと考えて一手ずつ打てるため,演出はハイスピードな印象なのに,操作で焦燥することはない。
それこそ戦闘中は,カットインで息抜きだ。
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なお,本作はオートモードを搭載しているが,「オート中は指揮官のスキル操作は自動だが,キャラクター配置は手動」という,いわゆるセミオート形式になる。クリア後のストーリーミッション? では完全オートを取り入れる案もあるようだが,基本はオート任せにできない。
この点は,昨今のスマホゲーム市場だとどう見られるだろう。今どきはありとあらゆるスマホゲームが,多少はAIのIQを落としたりしつつも,完全オート操作を武器の1つとしてみている。
しかし,本作が入れない理由も分かる。雰囲気だ。開発陣がそういったわけではないが,個人的な所感としてはなんとなく,この硬派なイメージのゲームで,フルオートは似合わないと思えた。
事実,本作はハードコアゲーム好きのゲーマー狙いとのことなので,もしかしたら想像するよりも齟齬がなかったりするかもしれない。
ちなみにマルチプレイはPvPになるという。完全同期型のリアルタイムバトルか,擬似的PvPになるのかは不明だが,ハードコアなお姉さん好きのハードコアゲーマー同士,熱量高くぶつかり合いそうだ。
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本作は開発期間が延期されていたものの,現在は2025年末を目標にプレイテストを準備しているという。また,ゲームは中国先行ローンチではなく,グローバルの一斉リリースを目指しているそうだ。
現代の二次元アニメ系デザインの潮流に反旗を翻している例は,ほかにもある。そのうえでNuverseからは,彼らの本気を感じ取れる。どうだ。見てみろ。これが俺たちの考えるお姉さんだぞ,と。
まずは年末。そのときがくるのを待つことにしよう。こちらも本作の礼儀にのっとり,WARP KNIGHTSという塔に攻め入るべきだ。
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