
プレイレポート
表の顔はファッション写真家。裏の顔は可憐な強盗団のリーダー。パズルアドベンチャー「Snap & Grab」のデモ版をプレイ
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本作の主人公は,世界的にも著名なファッション写真家のニフティ・ネバダ。強盗団のリーダーという顔も持つ彼女は,良さげな財宝の話を聞きつけてはパーティー会場やファッションショーに潜り込み,人物や情景の写真を撮っているフリをしながら,強盗の準備を進めていく。
携帯電話や本格的なセキュリティ製品のなかった1980年代風の世界観となっており,筆者がプレイしたのはナルシストな著名アーティストが主催していた,高層ビルの屋上にある自宅でのパーティー会場から宝石だらけの頭蓋骨を盗み出すというもの。頭蓋骨は,テラス中央に備え付けられたポディアムに置かれており,会場にはセキュリティや近づいた人に襲い掛かるトラの赤ちゃんもいる。
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体験したゲームプレイのすべてを記述するとネタバレになってしまうので省略するが,プレイヤーは警備員に飲み物をぶっかけて持ち場を離れさせたり,シェフに扮装してトラに食べ物を与えたりといった手順を行い,頭蓋骨を盗むためのルートを構築していくのだ。
面白いのは,ニフティ自身が手を下さないことで,実際の窃盗はすべて手下が実行する。ニフティの仕事は,警備員やトラの写真を撮って手下の者たちが何に注意すべきかという計画を立案することで,何度もトライ&エラーを繰り返しながら,確実に成功する手順を見つけ出していく。
プログラマのカシア・リョーダン(Cassia Riordan)氏によると,「成功する道筋は1つだけではないので,どのような手順を踏むのかはプレイヤー次第」とのことだったが,今回の頭蓋骨のミッションでは,6つの最大スロットに5枚の必要写真を並べることで,手下が捕まらずに脱出するところまで到達できた。
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本作はナラティブ重視のキャンペーンになっており,やがてはルパンにおける銭形警部のような国際警察の宿敵が登場し,窃盗もさらに難度が上がっていくという。京都の電車内ファッションショーや,カイロにある氷製ホテル,サメが宝石を守る水族館といった多彩なロケーションが用意されており,コミカルなミッションやストーリーが満喫できる作品になりそうだ。
発表によると,「Snap & Grab」は2026年中のリリースが予定されているようで,実際にプレイしてみてまだ粗さも感じられた。ただ失敗を恐れずトライ&エラーが楽しめるパズルアドベンチャーであり,さまざまなプレイヤーが気軽に遊べるゲームに仕上がりそうな雰囲気もある。Steamストアページによると,テキストとインタフェースが日本語に対応する予定なのもうれしいところだ。
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