
企画記事
「白銀の城」の関係者オンリーな体験会に参加したぞ。すごかったぞ(これだけです)
みんな。ここまで読んでくれてありがとう。
これが,この記事で言えることのすべてだ。
![]() |
本当に終わったため,文学研究のごとく解説に入ろう。
まず「白銀の城」とは,Elementaという会社が2025年5月13日に発表した新作ゲームだ。同社は,シンガポール発のインタラクティブエンターテインメントブランドである(公式プレスリリースより)。
とだけ伝えても大多数の人にはなにも通じないだろうが,そのうち「えーそうだったのー!?」となる時期がやってくるだろうから,ふふっ。そのときを楽しみに待つことにしよう。あなたも,私も。
![]() |
ゲームの補足も,プレスリリース準拠でしておく。
物語の舞台は,ヴィクトリア朝様式の西洋的な大都市。この都市は工業化と貨幣化を果たし,革新的な発展の途上にある――らしいぞ。
そんな街中でプレイヤーは「探偵」として,いろいろな仲間たちと,大都市に隠された真実に迫り,巨大企業,地下組織,王族関係者,そしてカルト教団などに立ち向かっていく――らしいぞ。
大都市のなかでは,Unreal Engine 5の力を生かしたアニメ調のキャラクターたちの,ダイナミックなアクション中心のバトルシステムを楽しめる――らしいぞ。しっかり分かっただろうか?
これが――「白銀の城」だ――――……。
![]() |
![]() |
オチに「君はなぜこんな記事を書いたんだい?」のネタばらしを。
本件は冒頭の時期に,“関係者のみのグローズドな体験会”に参加し,ゲームを30分ほど遊ばせてもらったというものだ。しかし,本作は絶賛開発段階とあり,体験会は記事用の取材ではなく,あくまで「メディアの人たちの感想だけ聞かせて!」にとどまっていた。
そのうえで先日,先方より「2025年8月初頭に,クローズドなテストに参加したこと“だけ”」は解禁可能だと連絡がきた。
とどのつまり,ここまでの一連の流れを振り返えれば,聡明なる探偵の皆々さまならピンとくるだろう。そう,ご明察のとおり。
今はなにも書けないんだ。えへへ。
この解禁レギュレーションは,先方が協議に協議を重ねてくれて,「おそらく書けることがほぼなくて,恐縮ではございますが……」と申し訳なさそうにどうにか設けてくれたものだ。むしろ,本当にコレだけで書いてくることはあまり想定していなかったかと思われる。
だが,ひと言いいたくなったので,譲歩してもらったぶんは裏切らず,私も私に協議した結果,たった一つの冴えたやりかたがこれだった。ゆえに本稿では,公式プレスリリース以上の情報を明記していない。
![]() |
なお,本作は発表時に,公式サイトでの事前登録の受付に加え,「世界観の紹介トレイラー」と「10分くらいのゲームプレイ映像」も公開していた。なのでどんなゲームかを知るには,これらの映像を見たほうが,まず間違いなくこの記事の100倍は情報を得られる。
そんな,ゲーム内容のいっさいも,詳細なレビューもなにも書けない魂の密室殺人事件みたいな現状だけれど。ほんの少しだけ探偵ぶった未来予想を,ひと言だけ,皆さんにお送りしておこう。
以下の画像は,手前が主人公の探偵。奥が「シンデレラ」だ(ゲームプレイ映像で名称が出ている。レギュレーション違反じゃない!)。私はゲーム内で探偵を動かし,シンデレラと対峙したのだが。
すごかったぞ。このゲームはマジで「てっぺんを取りにいく」,そんな姿勢がファーストインプレッションで伝わってくる品質だった。
![]() |
私はゲームプレイ終了後の関係者アンケートの時間,1〜5段階評価のアンケート表において,「4〜5を選ぶと『ありがとう!』となって次に進んじゃってコメントを書けないから,『ほんとは4〜5だけど,あえて3にしてひと言書かせてもらいます!』と言い訳しつつ,全項目に感想と意見と要望を書いた」次第だ。おかげで時間がかかりまくり,書き終わったころには自分1人。ほかの人たちは優雅にホテル飯をしていた。
でも,30分のプレイで,それくらい書きたいことが生まれた。
いつかは分からないが,きっとそのうち,みんなでこのゲームに触れられる機会はやってくる。そのとき,こんなしょうもない記事のことは忘れていることだろう。私自身のライフスタイルで考えてもまず絶対,確実に忘れている。だから覚えていなくてもいい。
それでも,いつかのとき,その瞬間に手を伸ばそうとする,ささいなきっかけを作れるならと思って,今一度言っておく。
「白銀の城」。すごかったぞ。
ゴマすりも忖度もなしに,そう言えるものを,私は遊んできた。
おわり!
![]() |