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10秒でステージをクリアせよ! 新作「十秒奪取!」は,リトライと最適化のループをすばやく楽しめる“タイパ重視”の良作だ[BitSummit]
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その極地を目指していると呼べるのが,BitSummit the 13thにメシードソフトウェアが出展した新作「十秒奪取!」である。
本作はタイトルのとおり,「10秒以内でステージクリアを目指す」というコンセプトを掲げた,2Dジャンプアクションゲームだ。
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とはいえ,果たして10秒で2Dアクションの気持ちいい体験とステージクリアは両立するのか? 本稿では会場で遊ぶことができた体験版をもとに,そのプレイレポートをお届けしていく。
「十秒奪取!」公式サイト
リトライによる最適化の快感を
手軽な10秒間のループで味わえる
物語の舞台は,現代のどこかに存在するという小国「ヴィクティマ」。あるとき,幼い王女テレナが政務に耐えかねて逃げ出してしまった。プレイヤーは教育係にして女騎士のエリシルとなり,テレナの“奪取”を目指すことになる。
ただし,テレナが逃げ込んだ先は危険なからくり仕掛けの古城だった。追いかけてきたエリシルに対し,テレナは「10秒以内にお城の各部屋を抜けること」を帰還の条件として突きつける。かくして,エリシルは無理難題に真っ向から挑むことになったのであった。
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ゲームルールは非常にシンプル。エリシルを操作し,10秒以内にステージのゴールゲートをとおればクリアとなる。
マップには多数の罠や敵が待ち構えているが,エリシルはいっさいの攻撃行動ができない。ジャンプと空中ダッシュだけでそれらを乗り越え,時間切れになる前にゴールゲートへと滑り込むのだ。
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10秒以内というと,かなり難しそうに思うかもしれない。実際かなり難しく,各ステージで何度もやり直した。ただ,それ自体がストレスになることはなかった。失敗時のリトライが高速で,すぐに再挑戦できるうえ,挙動にも再現性があるので動きをどんどん最適化できる。
キャラクターのモーションが早すぎず,それに伴いマップも1画面で収まる程度のサイズに設定されているので,反応速度が求められる部分が少ないのもありがたいところ。8方向に進める空中ダッシュのおかげで自由度も高く,攻略方法をいろいろと試せるのもなかなか楽しい。
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マップ内には宝箱も配置されており,獲得するとスコアが上昇する。この配置がまた絶妙で,普通にクリアするだけなら数回リトライする程度で済むのだが,宝箱の取得を目指すとなると一気にシビアになる。
今回遊べたのは序盤ステージだけだったが,それでも宝箱を取るとなると10回以上のリトライが必要になった。とりあえずクリアしたい人はスルーして遊ぶ,アクションの腕に覚えがあるプレイヤーは取得を目指す,という形で挑み方を変えるといいのだろう。本作は宝箱というおまけオブジェクトで,難度をうまく整えているわけだ。
ただ,リトライ時もステージ開始演出の3カウントが入るのはちょっとだけ気になった。ステージ攻略が最大10秒,かつ必ず合間に3カウントがはさまれると待ち時間が単純に増える。ノータイムの再開はそれはそれで難があるかもしれないが,最初の1回以降はカット,もしくはカウントを加速するなどできると,より快適に死にまくれると思った。
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今回は体験できなかったが,序盤以降のステージでは,取得することでさまざまな効果を発揮する「アイテム」と,事前に習得して持ち込む「スキル」が登場するとのこと。
公開されている範囲では,敵に弾を当てて土台にする「凍結魔法」,1ブロックの壁をすり抜ける「壁抜け」などがあり,これらがあれば攻略の幅が大きく広がりそうだ。アクションの腕にあまり自信がない筆者としては,こういった要素をうまく使って攻略していきたいところ。
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製品版にはストーリーモードだけでなく,会話シーンをカットしてタイムアタックに特化した「RTAモード」や,自分だけのマップを作る「エディットモード」が搭載される予定だ。
公式サイトには各種スクリーンショットやドットアートも掲載されているので,興味を持った人はチェックしてみよう。
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「十秒奪取!」公式サイト
「BitSummit」公式サイト
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