
プレイレポート
6月17日発売の「FBC: Firebreak」を先行プレイ。Remedy Entertainment初のCo-opアクションで,協力プレイの楽しさを再確認してきた
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「FBC: Firebreak」公式サイト
Remedy Entertainmentといえば,「Alan Wake」や「CONTROL」シリーズなど,いずれもストーリー重視のタイトルを手がけてきたメーカーだ。しかし「FBC: Breakout」はオンライン専用のCo-opアクションということで,これまでの同社のタイトルとは一線を画している。
しかし,タイトルに“FBC”とあることから,同社が展開するRemedy Connect Universeに連なるタイトルであることは明らかだ。FBCとは,「Alan Wake」や「CONTROL」に登場した超自然現象を専門とする架空の政府組織,Federal Bureau of Controlの略称であり,本作は未だ未発表の「Control 2」(PC / PS5 / Xbox Series X|S)に登場するFBC本部ビル,通称“オールデスト・ハウス”が完全封鎖されてから60年後の時代を描いているという。
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「FBC: Breakout」のプレイアブルキャラクターは,名もなきエンジニアたちだ。60年が経過してもハウスの内部では異変が発生しており,それをメンテナンスをするブルーカラーの労働者たちが彼らである。
今回,筆者が選択したクラスは,水のバルブ清掃を担当する「Splash」だ。ほか電工担当の「Jump」と,修理業者の「Fix」の3名でチームを組んで,オールデスト・ハウスの深淵へと足を踏み入れていく。
手りゅう弾などの装備品を携えてエレベーターに乗り込み,最初に辿り着いたのは,至るところに“あの”黄色いスティッキーノート(付箋)が貼り付けられた広いオフィスだ。「CONTROL」で見た,スティッキーノートだらけの不気味な部屋が思い出される光景だが,今回のオフィスは吹き抜け構造なだけに,その数が尋常ではない。手が届かないような壁にも貼られているし,床にはもう,積もっているような状況だ。
最初のステージである「Zone 1」では,このスティッキーノートを1万5000枚破壊しなくてはならない。スティッキーノートが超自然的なものであるのは明らかだが,これを片付けるにはまず濡らすことが重要になる。そう,筆者のクラス「Splash」の仕事である。
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スティッキーノートは剥がそうとすると宙を舞い,顔面に張り付いて視界を遮ってくるので,これを洗い流すのも「Splash」の役割だ。
それぞれのクラスには専用の“キット”が用意されていて,コントローラの[Y]ボタンを押すことで,メインの銃器から持ち替えて使用できる。「Splash」が持つスプラッシュキットは,モーターにパイプや取っ手を取り付けたようなDIY感溢れるアイテムであり,ビーチボール大の水泡を発射できる。トリガーを単押しすれば1発ずつだが,押しっぱなしなら消火ホースのように水を流し続けることもでき,文字どおり火を消すのにも使える。
さらに,背中に背負っているウォータータンクを床に置き,そこにキットで水を注入すると,噴水のように周囲に水をまき散らすこともできる。プレイ中に襲ってくるヒス(ゾンビのような存在)は火の中を通ってきたからか,ときおり燃えさかっていることもあって,触られると引火するため,噴水の周りで戦うといった戦術も有効なようだった。
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もう一つ,それぞれのキットには“オーギュメント”を装着できるようになっていて,「Splash」の場合は,Al44 Teapotという部品が用意されていた。これは一見,ただのヤカンのようなのだが,これを装着するとキットから出る水を溶岩に変えられる。
筆者の場合,ヒスの群れとの交戦中に誤って装着してしまい,さらに事前に設置していたウォータータンクに引火(?)して,あたりを溶岩塗れにしてしまった。
デモの解説をしてくれた担当者に「今は使っちゃいけない」と注意されたものの,解除の方法が分からず,筆者はもちろん,助けに来た味方まで溶岩で倒れてしまい,エレベーターホールからやり直すハメに。うまく使えば,ヒスを一網打尽にできる強力な攻撃なのは間違いないが,何度も使用できるようなものではなさそうなので,使いどころはよくよく考える必要がありそうだった。
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ちなみに同じチームの「Jump」と「Fix」のキットがどんな機能なのかはよく分からなかったが,天井のスプリンクラーを作動させてスティッキーノートを水浸しにしたり,さらに水浸しになった場所に電気を流してヒスを感電させたり,タレットを設置したりしていたので,それぞれのクラスに応じた能力を持っているのは確かだ。手慣れてくれば,クラス同士のシナジーを考えてプレイするのも楽しそうである。
今回のプレイデモでプレイした「Paper Chase」なるジョブサイト(ミッション)は,続いて2万枚のスティッキーノートを清掃する「Zone 2」,ミサイルサイロのような場所に行く「Zone 3」と進んで行き,最後にはスティッキーノートの塊でできた巨大なモンスターが待ち受けている展開となっていた。その最後のシーンは,部分的ながらすでに公開されているトレイラーで確認できるので,チェックしてみるといいだろう。
Remedy EntertainmentのブランドマネージャーであるAndrew Marshall(アンドリュー・マーシャル)氏によれば,本作はローンチ時点で5つのジョブサイトが用意されているという。リリース後も頻繁なコンテンツアップデートが予定されており,2025年秋の大型アップデート・コードネーム「Outbreak」では,エリア攻撃に長けた新たなクラスと,「Research Sector」というジョブサイトが追加されるとのことだった。さらに冬に予定しているアップデート・コードネーム「Blackout」では,さらなるクラスとジョブサイト,加えて新たな敵も登場するそうだ。
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そんな「FBC: Firebreak」はインタフェースと字幕の日本語化にも対応し,スタンダード版が39.99ドル,デラックス版が49.99ドルで発売予定となってる。PC版はSteamのほか,Epic Gamesストアでも購入でき,PS5版とXbox Series X|S版も用意されている。各種Game Passにも対応し,リリース初日からプレイ可能とのことなので,協力プレイタイトルを探している人は,6月17日の発売を楽しみにしておこう。
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- ライター:奥谷海人
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Developed and published by Remedy Entertainment Plc. FBC: Firebreak Copyright(C)Remedy Entertainment Plc 2024. “FBC: Firebreak”, “Northlight” and “Remedy logo” are trademarks of Remedy Entertainment Plc, registered in European Union and other countries. All rights reserved.
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