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ちゃんとDestinyだ! Bungieがライセンスアウト,NetEaseが手がける,スマホ向けSF FPS「Destiny: Rising」を試遊[CJ2025]
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Destinyのモバイルゲーム「Destiny: Rising」,8月29日に全世界同時リリース。事前登録キャンペーンを実施中

NetEase Gamesは本日,スマホ向け新作タイトル「Destiny: Rising」を8月29日にリリースすると発表した。本作は,SFオンラインFPS「Destiny」シリーズのモバイル版だ。人類の未来をかけて戦うガーディアンとなり,シリーズお馴染みのキャラクターたちと冒険を楽しめるという。
本作はSFをテーマとするオンラインFPSで,Bungieの人気タイトル「Destiny」シリーズのライセンス許諾を受けている。
物語はシリーズ本編とは別軸であり,キーマンの「狼」に誘われ,アーリーシティエイジの後の物語を深掘りしていくという。
つまるところは,今までのシリーズ作の,ちょっと前の話である。
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Destinyらしく,壮大な物語を追うキャンペーンミッションや6人協力プレイのPvE,スポーティで白熱するPvPなど,シリーズのプレイヤーにおなじみのゲームモードが設けられるという。重視するのはPvEだが,Destinyは想像以上にPvPがアリだから個人的にもうれしい。
また,ゲーム内にはシリーズ作品の人気キャラクターたちが登場するほか,銃器のカスタマイズ機能,パーティモードや共有スペースをデコレーションできるクラン機能も楽しめるとのこと。ゲームパッド操作もサポートしていて,ファンは従来の遊び心地のままに体験できる。
とはいえ,本当にちゃんとDestinyなのか? この機会に(初代「Destiny」と「Destiny 2」を発売時期にレイドまで攻略したっきりで,近年の環境や手触り感は存ぜぬものの)遊んで確かめてみた。
ちゃんとDestinyだった
現地の試遊では,キャンペーンのミッションをソロまたは6人協力プレイで楽しめた。しかし,個別取材だったため,1人でやることになった。残念だが,マルチプレイのおもしろさは伝えられない。
最初に,従来のシリーズ作品から変わった部分を挙げていこう。まず,プレイの導線がモバイルゲームあるあるの「ボタン遷移でマッチング」となった。オープンエリアの拠点の有無は不明だったため,もしかしたらあるかもしれないが,基本はホーム画面からポチッだ。過去作もその気がないわけではないが,ここは遊びやすさを重視してのことだろう。
ただし,乗り物の「ビークル」(スパローも込み?)は健在で,オープンフィールドを探索する遊びも備わっているとのこと。乗り物は移動のほかに,レースコンテンツでも活用されるそうだ。
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プレイヤーは操作するネガティブ・ライト・ベアラー(キャラクター)を作成するが,過去作のようにクラス的な概念はなくなり,「キャラクターごとの固有性能」で差別化するという。
また,ガチャ(など)でシリーズの人気キャラクターを入手すると,プレイアブルキャラクターとして操作できる。これはストーリーや世界観への没入感をより覚えてもらうためだという。
既報では「イコラ・レイ」や「アイアン・ロード・ジョルダー」などの登場が発表されているが,アイアンバナーのクルーシブルでおなじみ「サラディン卿」も実装すると現地で聞けた。
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ミッション中はFPS(一人称視点)のほかに,TPS(三人称視点)が追加された。プレイ中にいつでもワンボタンで切り替えられる。
TPSを実装した意図は,スペースオペラの魅力的なキャラクターをより見せやすくするためだという。この点,とくにファンからの反発がないと思えるのは,従来も一部クラスでスーパースキルを使用したとき,一時的にTPS視点になることがあったからだ。
どちらを選ぶかは人それぞれだろうが,筆者はFPSを選ぶだろう。だってスキルでTPS化しているときのワクワク感は,ハンパないからだ。
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体験したミッションでは,ロボロボしさがウリの恒例種族「ベックス」と相対した。RPG的な一面が強いシリーズゆえ,数値のバランスは試遊版とあって計りかねるが,簡単すぎず難しすぎずの良い塩梅だった。
キャラクターの挙動もDestinyそのもので,やけに高速で移動するようになっただの,スタイリッシュになっただのとは無縁だ。
スマホでのタッチ操作も違和感はなく,移動やカメラ,射撃,ジャンプにスキル類をワンタップでこなせる。
ただ,試遊では炎のアークブレードを扱うキャラクターを操作したが,二段ジャンプがわりと高くなっていた……気がする。
この点は,絶対にウォーロックしか選んでこなかった者の意見として鵜呑みにしないでほしいが,もしかしたら一部のアクションは調整されているかもしれない。もしくは,こうした挙動の違いがキャラクター固有性能の表れだったのかもしれないし,ただ「二段ジャンプが高くなるスキル」を選んでいたのかもしれない。真実は配信後に確かめたい。
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Destinyを分類するなら,高難度のハードコアゲームだ。しかし,本作では従来のシリーズ作品のような難度設定ではなく(難度も選べるうえで),いろいろなところを簡単にする意向らしい。ここは間口の広さを考えると正攻法といえよう。
とはいえ,Destinyといったらな高難度レイドはもちろんあるらしい。実際,ミッションエリアの地形も同シリーズらしく「一見すると,どこが道になっているのか分からない進路」が平然と立ちふさがった。基本的にビーコンを追えば迷うことはないが,足下のおぼつかない崖際,落下死がつきまとう飛び石など,奇抜なステージ構成は健在だ。これだけでも,モバイルと最適化を理由に骨抜きにされていないのが分かる。
あくまで個人的にだが,Destinyは「クッソ硬いボスの苛烈な攻撃を壁で防ぎながら,チラッと顔を出して地道に削り,(場合によっては)数十分かけてボスを倒す瞬間」が最も興奮する。
ゲーム業界的の聖なる剣“手軽さ”とは真逆をいく,共感性の低い意見だろうが,FPSでRPGなればこその体験はここに詰まっている。そういうのと,そうじゃないのとを,イイ感じに遊べるとうれしい。
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ついでに,本作には「カードゲーム」も搭載されるのだとか。トランプ遊びなどではなく,ガチの対戦型TCG(あるいはDCG)になるらしく,カードを収集してデッキを構築する醍醐味もあるという。
ほかのゲームでも,ガチのカードゲームを取り入れた例自体はままあるが,どんなものに仕上がるのかが気になるところ。ハイヴ染めでウィザードを並べられたら,その時点でサレンダーしたくなりそうだ。
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現地では本作の開発責任者に話を聞き,なぜDestinyというIPを選んだのかと尋ねた。すると「私たちのチーム開発者は皆,実際にDestinyシリーズのファンであり,シューティングジャンルにはもっと多様な製品が活力を注入する必要があると信じています」と答えてくれた。なお,家庭用ゲーム機でも出すのかと聞くと,「まだ言えないです」とのこと。
そして,ここからが肝心だが,本作はシリーズの生みの親のゲームスタジオBungieに,“厳しく”監修されているという。
厳しさがあるのは,ゲーム的な部分もそうだが,とくにストーリーについて。本作はシリーズ作品の前日譚に該当するため,世界観に違和感を覚えさせないよう,事細かにチェックしてもらっているらしい。
事実,多くの人はこのゲームに触れた瞬間,「Destinyだ!」と思うことだろう。今回は見られなかったストーリーだったり,キャラクターだったり,フィールドの雰囲気だったりがどうなのかは分からない。
ただ,少なくとも試遊の範囲では,ちゃんとDestinyの手触りだった。
「Destiny: Rising」公式サイト
「Destiny: Rising」ダウンロードページ
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