そうだ アニメ，見よう：第235回はCygamesPicturesの「ウマ娘 シンデレラグレイ」。怪物“オグリキャップ”を描いたスピンオフ作品

　Cygamesの「ウマ娘 プリティーダービー」（iOS / Android / PC）を原作とした漫画「ウマ娘 シンデレラグレイ」（ヤングジャンプ・コミックス/既刊19巻）が現在，「週刊ヤングジャンプ」誌上で連載中だ。漫画を久住太陽氏，脚本を杉浦理史氏，企画構成を伊藤隼之介氏が担当する本作は，オグリキャップを主人公としたスピンオフ作品。累計発行部数が650万部を突破している人気作品となる。

　というわけで，「そうだ アニメ，見よう」第235回のタイトルは，同作をアニメ化した「ウマ娘 シンデレラグレイ」（毎週日曜16：30〜TBS系全国28局ネット）。制作はCygamesPictures，シリーズ構成は「BULLET/BULLET」の金田一 士氏が担当。監督は「GRANBLUE FANTASY The Animation」の伊藤祐毅氏と，「ソードアート・オンライン」シリーズを手掛けたみうらたけひろ氏が務めている。

「ウマ娘 シンデレラグレイ」

　ローカルシリーズ開催地のひとつである岐阜の「カサマツレース場」は，閑散としていた。設備も人員も中央のトレセン学園やトゥインクル・シリーズとは雲泥の差。「カサマツトレセン学園」でトレーナーを務める北原 穣（CV：小西克幸）は，活気を失いつつある地方レースの現状に対して，どうにもできない日々を送っていた。

　そんなある日，北原は1人のウマ娘と出会う。新入生の1人，オグリキャップ（CV：高柳知葉）の走りに魅了された北原は，彼女と同期生のベルノライト（CV:瀬戸桃子）を自分のチームに勧誘する。


　チームに参加し，デビューレースに向けてトレーニングを開始するオグリキャップ。その前に，新入生随一の実力と評される特待生のフジマサマーチ（CV：伊瀬茉莉也）が立ちはだかった。準重賞レースの「ジュニアクラウン」で，ライバルとも言えるフジマサマーチに勝利したオグリキャップは，その勢いに乗って「中京盃」に出場。見事優勝を勝ち取るが，そこでトレセン学園のシンボリルドルフ（CV：田所あずさ）の目に留まり，トゥインクル・シリーズへの移籍の話が持ち上がる。


　東海ダービーを夢見る北原に，優勝をプレゼントしたいオグリキャップだったが，「ゴールドジュニアで勝てば中央移籍，負ければ東海ダービー」という北原の言葉に思い悩む。しかし，レース中に北原の「走れ！」の声で迷いを断ち切ったオグリキャップは優勝を果たし，カサマツから中央への移籍を決めるのだった。

主人公は“芦毛の怪物”オグリキャップ

　競走馬を擬人化した「ウマ娘 プリティーダービー」は，これまでスペシャルウィークをメインとした第1期（2018年4〜6月，2021年1月），トウカイテイオーとメジロマックイーンを描いた第2期（2021年1〜3月），そしてキタサンブラックが主人公となる第3期（2023年10〜12月）が放送されてきた。


　それぞれ時代を代表する名馬たちを描いてきたが，本作では“芦毛の怪物”と呼ばれたオグリキャップが主人公となる。1980年代後半から1990年代前半にかけて巻き起こった「第二次競馬ブーム」を牽引した競走馬であり，競馬をよく知らない人でも名前ぐらいは聞いたことがあるのではないだろうか。

　地方競馬から中央競馬へ，下積みから晴れ舞台へと駆け上がったオグリキャップは“シンデレラ”とも評され，数々の逸話を残している。本作では，笠松競馬場（カサマツレース場）から出発したオグリキャップの史実をもとに，北原 穣やベルノライトらオリジナルのキャラクターを加えて，ドラマティックに物語が展開される。

ウマ娘のオグリキャップとは

　今でも根強い人気を誇るオグリキャップとは，どんな競走馬だったのか。さまざまな書籍やデータが残されており，それをもとに“ウマ娘のオグリキャップ”は生み出された。

　誕生時には右前肢が少し外向していたため，なかなか起き上がれないというハンデを抱えていたそうだ。本作では，母親が幼いオグリキャップの脚をマッサージするシーンが挿入されている。
　「立って走る。私にとってはそれだけで奇跡だ」と淡々と語るオグリキャップは，ハンデをバネに，ただ走ることが好きなキャラクターとして描かれている。


　そのほかにも，ゲートインするときのクセである身体をゆする動作や，重心を低くする走法など，ちょっとした仕草の再現はファンには嬉しいポイントだろう。

　今回の制作を担当しているのは，第2，3期のスタジオKAIからバトンをタッチされたCygamesPicturesだ（第1期はP.A.WORKS）。同スタジオは，迫力のある出走シーンはもちろん，こうした細部にこだわったシーンを丁寧に作り上げている。
　ちょっと天然で大食漢，レースの勝者が行うライブパフォーマンス「ウイニングライブ」も最初は「カサマツ音頭」を踊ってしまう，そんな愛らしいキャラクターが，“ウマ娘のオグリキャップ”なのだ。

“幻の日本ダービー”を表現

　本作では，第1話から第6話までを「序章 カサマツ篇」，第7話から第9話を「第一章 中央編入篇」としてオグリキャップの足跡を追っている。カサマツで圧倒的な戦績を残し，編入後も実力を示すが，クラシック未登録のために「日本ダービー」に出られない。
　史実通りとはいえ，そんな切ない展開を第9話「日本ダービー」では，ある手法を使って“幻の日本ダービー”として表現していた。ここは，往年の競馬ファンが夢見たシーンだったのではないだろうか。思わず胸が熱くなった。


　なお，第9話が放送された6月1日は，現実でも「日本ダービー」が開催されていた。東京競馬場では陸上自衛隊中央音楽隊による，アニメのオープニング主題歌「超える」の演奏が披露され，楽曲を担当した[Alexandros]の川上洋平さんは「光栄です。“超える”がこんなに美しく響くなんて」とコメントしている。

最強のライバル，タマモクロス登場

　第10話「最強」が放送され，ついに最強のライバルであるタマモクロス（CV：大空直美）と対決するエピソード「第二章 白い稲妻篇」がスタートした。オグリキャップと同じ芦毛で“現役最強”と評されるタマモクロス。これまで無類の強さを見せてきたオグリキャップだったが，「白い稲妻」と謳われるタマモクロスの差し足にどう対抗するのか，今からその瞬間が楽しみだ。
　新章開始に合わせて，タマモクロスのキャラクターPVも公開されている。



　本作は，分割2クールで放送される。後半部分の放送スケジュールはまだ明らかにされていないが，なるべく近めのタイミングを期待したいところ。
　ともあれ，今シーズンでも屈指の注目作となる「ウマ娘 シンデレラグレイ」。前半部分の最大のクライマックスとなる，オグリキャップとタマモクロスの歴史に残る名勝負が間近に迫っている。まだしばらくは，日曜日の夕方16：30が待ちきれない日々となりそうだ。

TVアニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」公式サイト

TVアニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」公式X

放映データ
2025年4月〜毎週日曜16：30〜TBS系全国28局ネット

キャスト
オグリキャップ：高柳知葉
ベルノライト：瀬戸桃子
北原 穣（きたはら じょう）：小西克幸
六平銀次郎（むさか ぎんじろう）：大塚芳忠
フジマサマーチ：伊瀬茉莉也
ノルンエース：渋谷彩乃
ルディレモーノ：大地 葉
ミニーザレディ：井澤詩織
タマモクロス：大空直美
ヤエノムテキ：日原あゆみ
サクラチヨノオー：野口瑠璃子
メジロアルダン：会沢紗弥
スーパークリーク：優木かな
ディクタストライカ：花守ゆみり
シンボリルドルフ：田所あずさ
マルゼンスキー：Lynn
ミスターシービー：天海由梨奈

スタッフ
原作：Cygames
漫画：久住太陽
脚本：杉浦理史
漫画企画構成：伊藤隼之介
（集英社「週刊ヤングジャンプ」連載）
監督：伊藤祐毅・みうらたけひろ
シリーズ構成：金田一 士
キャラクターデザイン：宮原拓也・佐々木啓悟
総作画監督：福元陽介・高田 晃・小森 篤
色彩設計：岡崎菜々子
美術監督：狹田 修
3DCGディレクター：神谷宣幸
撮影監督：伏原あかね
編集：三嶋章紀
音響監督：郷 文裕貴
音楽：川井憲次
第1クールオープニング主題歌[Alexandros]「超える」
第1クールエンディング主題歌[オグリキャップ(CV：高柳知葉)]「∞」
アニメーションプロデューサー：近松拓也・町口漱汰
アニメーション制作：CygamesPictures

Blu-ray情報

『ウマ娘 シンデレラグレイ』Blu-ray 1
2025年9月17日(水)発売


品番 BIXA-1481
POS 4907953228078
価格10,890円（税込）
仕様
16:9[1080p Hi-Def]／2層／1枚組／リニアPCM 2.0chステレオ&DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド／バリアフリー日本語字幕 ※本編のみ
収録話数 第1話〜第3話

特典

【仕様】
・総作画監督：福元陽介描き下ろし三方背ケース

【封入特典】
・ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』特典シリアルコード（ゲームアイテムと交換できるシリアルコード）

＜シリアル情報＞
★3メイクデビューガチャ第５R×1
夢の煌めき×100
目覚まし時計×50
タフネス30×50
にんじんゼリー×50
シリアルコード有効期限：2028年12月16日（土）23:59　
※特典の受け取りは1アカウントにつき、1回のみとなります。

・スペシャルブックレット

＜収録内容＞
スポーツ総合雑誌「Number」コラボ記事
キャストインタビュー【高柳知葉(オグリキャップ役)×
瀬戸桃子(ベルノライト役)×伊瀬茉莉也(フジマサマーチ役)】
アニメ制作スタッフコメント
アニメ設定資料

【音声特典】
・キャストオーディオコメンタリー《第3話》渋谷彩乃(ノルンエース役)×大地 葉(ルディレモーノ役)×井澤詩織(ミニーザレディ役)
・臨場感のあるレースシーンを楽しめる疑似5.1ch音声をDTS-HD Master Audioで収録

【映像特典】
・ノンテロップOP
・ノンテロップED集
・WEB予告（第1話〜第3話）
・2025年3月30日先行上映会＆トークショー（第1部）

＜出走者＞
高柳知葉、瀬戸桃子、小西克幸、伊瀬茉莉也

【1〜4巻連動購入特典】
・ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』特典シリアルコード（ゲームアイテムと交換できるシリアルコード）

＜シリアル情報＞
『シングレ』Blu-ray特典 SSR引換券×1
※『シングレ』Blu-ray特典 SSR引換券でゲーム内で引き換えができるサポートカードは、『ウマ娘 シンデレラグレイ』Blu-ray 4の発売日（2025年12月17日予定）までに登場済のSSRサポートカードが対象となります。
※1〜4巻連動購入特典は『ウマ娘 シンデレラグレイ』Blu-ray 1〜4のシリアルコードを全て入力すると受け取ることが出来ます。
※特典の受け取りは1アカウントにつき、1回のみとなります。

【シリアルコードについての注意事項】
※本シリアルコードひとつにつき、入力は1 回限りとなります。
※本シリアルコードは商品に巻かれている帯に記載されております。
※同一商品を複数購入しても、本シリアルコードで入手できる特典アイテムの受け取りは、1 アカウントにつき1 回限りとなります。
※シリアルコードの入力には、 Cygames IDを登録（無料）しゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』のゲームアカウントを連携していただくか、「Google Play 版」もしくは「DMM GAMES 版」のゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』の登録（無料）が必要です。Cygames ID との連携方法については、こちらのURL をご確認ください。
https://support.cygames.com/faq/applink_umamusume/
※スマートフォンでプレイしているアカウントと「DMM GAMES 版」とで連携する「データ連携」が可能です。
※有効期限は、2028年12月16日（土）23:59までとなります。有効期限を過ぎたコードは無効となり、報酬は獲得できません。
※本シリアルコードは、かならず半角英数字で入力してください。
※すでにゲームにログイン済みのお客様は、ログインしているアカウント情報をご確認の上、シリアルコードを入力してください。
※本シリアルコードのご使用に際し発生するパケット通信料を含む通信費用は、お客様のご負担になります。
※通信途中に回線が切断されると、シリアルコードが無効となる場合があります。通信環境の良好な場所で入力してください。
※一定時間内に5 回連続で入力を間違えると、1 時間入力が制限されます。
※当該ゲームのサービス内容変更や終了に伴い、事前の予告なく本シリアルコードの受付を終了する場合があります。
※本シリアルコードで入手できる特典アイテムの内容および仕様は予告なく変更になる可能性があります。
※本シリアルコードの、譲渡・換金・転売・オークションへの出品は禁止しております。
※本シリアルコードは、理由のいかんを問わず、返品・換金・払い戻し等については一切応じられません。
※ユーザー様ご自身によるシリアルコードの破損・汚損については、その責任を負いかねます。

早期購入特典

A3ポスター（2種ランダム／クリア仕様・メタリック仕様）


※「A3クリアポスター」「A3メタリックポスター」いずれかのお渡しです。お選びいただけません。イラストは同一です。数量に限りがございます。特典は無くなり次第終了となります。予めご了承ください。一部取り扱いのない店舗もございます。特典は商品購入時に商品と一緒にお渡しいたします。商品の仕様は変更になる場合がございます。
(C)久住太陽・杉浦理史＆Pita・伊藤隼之介／集英社・ウマ娘 シンデレラグレイ製作委員会(C) Cygames, Inc.