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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第852回「夢に挑戦する権利を得ただけなんだ」
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いや,実際にプロレスファンが見てないかどうかは知らんけど。
いよいよなんです。今度の日曜日(2025年8月31日)に棚橋弘至戦。私のプロレスキャリアで,おそらく一番思い入れが強いであろう試合ですね。
あと1週間を切りました。思ってたより緊張してますね。睡眠時間を確保していても,熟睡できてない気がします。
棚橋選手は新日本プロレスのエース兼社長です。で,私が学生プロレスやってた時代から,ずっと戦いたかった相手なんです。
なので言い換えると,今は私が人生で願い続けた夢が叶う数日前ってことでもあります。48歳で夢が叶う気持ち,分からないでしょ。そりゃそうだ。私も分かってないんだから。
次回の連載が世に出てるとき,もっというと原稿を書いているときには,夢を叶えた私が執筆しているということでもあります。人間は夢の前と後で何かが変わるのだろうか。
で,何を言いたいかというと,いよいよヤるゲイムを見失っているということです。これを読んでいる皆さんにお伝えしときたいんですが,夢を叶える直前のおじさんはゲイムが手につかない。
私,そこそこゲイムが好きで,なんならプロレスよりもずっと昔からゲイムをプレイしてました。そんな私が手につかないわけだから,そういうもんなんです。
ただ,なんとなく考え事をするのにもゲイムってちょうどいいわけで,今の私はただひたすら「EA Sports UFC 5」(PS5 / Xbox Series X|S)で相手を殴ったり,首を絞めたりを繰り返すゲイムライフを送っています。
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「UFC5」は2023年10月発売の作品なので,およそ2年前のゲイムですね。それを延々とプレイしています。何の感情もなく,ただ頭を空っぽにして。自分では全然そんなつもりはないんですが,私病んでるんですかね?
以前,この作品が発売されたときには,痛みが伝わるゲイムとして紹介していたはずなんですが,今はそれをも超えて無機質にプレイしています。今のブームは延々とローキックで,相手の足を痛め続けるプレイ。昨日はボディ攻撃縛りで,相手を悶絶させるプレイにハマっていました。
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第758回「アーリーアクセス権って,思ったより優越感が味わえる」

今週の「男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ」で取り上げるのは,総合格闘技ゲームシリーズの最新作「EA Sports UFC 5」。本日発売のタイトルですが,ディーノ選手は3日間のアーリーアクセスというサービスを利用して,さっそくプレイしたそうです。
私が思うに,これもまたゲイムのいいところなんですよ。今これを書いて,読み直して思うんですが,客観的に見たらこの現象って心配になるじゃないですか。
でも,当事者からすると,別に何も心配されるような状態ではないんです。むしろストレスの逃げ場というか,ゲイムを通して頭がクリアになっていくような感じなんですよね。
ゲイム内容が格闘技という若干暴力的なものなので見え方は良くないかもですが,ゲイムは何でもいいんですよ。条件として,無意識にプレイしても直感的に操作できるというゲイムであれば。それが私にとっては,たまたま「UFC5」だったと。
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ボタンを押したらパンチが出て,それに当たった相手がリアクションをするというゲイム性が素晴らしいからプレイしてるだけなんです。実際,別のゲイムも買ってプレイしたんですが,序盤で覚えることが多くて「普通の精神状態で遊んだら面白いんだろうなあ,ごめんなさい」と思い,プレイの続行を断念してしまいました。
これは完全に私が悪いので,ここでは名前を出しません。後日,もう一度遊んで紹介しようとは思っています。
そんな感じで数日後に夢が叶う瞬間を迎えるわけですが,実際のところ,まだ実感は湧いていません。そして,考え方をもう一度塗り替えようとしています。
ずっと戦いたかった人と戦える。約30年越しに。だけど,ゴールはそこじゃないだろう? と自分でも思うわけです。戦うことがゴールじゃない。
棚橋選手は来年1月に引退します。引退前のラストチャンス。もう,チャンスは訪れません。つまり,一発勝負なんです。
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考え方を改めます。私は,夢に挑戦する権利を得ただけなんだ。まだ,私は何も成し遂げていない。ここからが自分との勝負です。口で「勝ちたい」「勝たなきゃいけない」と言うのは簡単です。
ですが,心の底から「勝つ」と言えるか。思えるか。勝つために何をしなきゃいけないのか。夢を叶えた気になっちゃダメなんです。戦わなきゃ。戦う前に満たされてはいけない。
試合を迎えるときに,気持ちを強く持てるかどうか。この試合に勝とうが負けようが,世の中は続きます。ゲイムは発売されるし,ドラクエや龍が如くだって開発は続く。
だからこそ,自分が後悔しないように戦わなきゃいけない。勝たなきゃいけない。だって私の人生なのだから。面白いゲイムを遊びたいし,私が望んだ試合には勝ちたい。自分だけの物語を,納得できるように描きたい。
私の夢が叶う日まで,あと数日。自分で納得できる生き方ができるかを試される日まで,あと数日。来週にはどんな私が原稿を書いているのでしょうか。
頑張ってね,私。また来週。
今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「EA Sports UFC 5」
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