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「GeForce 580.88 Driver」が登場。GeForce GTX 10/900世代の今後も明らかに
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どちらも性能向上を大きくアピールはしていないが,Clair Obscur: Expedition 33は,従来からあるDLSS対応に加えて,アップデートによりDLSS 4のマルチフレーム生成に対応。GeForce RTX 50シリーズでは,従来以上のフレームレートが得られると,NVIDIAは述べている。
GeForce 580.88 Driverにおける,それ以上に大きなトピックは,初のRelease 580世代ドライバとなるメジャーアップデートであることだ。
メジャーアップデートにともない,多くの不具合が修正されたほか,以下の3世代にわたるGPUの,Windowsにおける今後のサポートスケジュールが明らかとなった。
- Maxwell:GeForce GTX 900シリーズ,GeForce GTX 750/745シリーズ
- Pascal:GeForce GTX 10シリーズ
- Volta:NVIDIA TITAN V
ゲーマー向けに言い換えれば,GeForce GTX 10/900シリーズの今後がはっきりしたわけである。
NVIDIAによると,Maxwell,Pascal,Volta世代GPUに対しては,2025年10月に最終版のGame Ready Driverを提供する。それ以後は,2028年10月まで4四半期ごとにセキュリティアップデートを提供するそうだ。
「GeForce 576.88 Driver」の記事では,Release 580世代がMaxwell,Pascal,Volta世代GPUに対応する最後のドライバになりそうだと書いたが,2025年10月かその翌月に,GeForce Driverの次のメジャーアップデートを実施するのではなかろうか。
いずれにしても,GeForce GTX 10/900/700シリーズの新作対応は,2025年10月が最後になる。ただ,セキュリティアップデートが提供され続ける2028年10月までなら,過去作をプレイするためのGPUとしては使い続けられそうだ。
ちなみに,NVIDIAは,Maxwell,Pascal,Volta世代GPUの最終製品から11年間という,「業界標準をはるかに超えるサポートを行う」とアピールしている。
2025年10月14日にMicrosoftのサポートが終了する「Windows 10」向けの,ドライバ提供スケジュールも同時に発表された。それによるとNVIDIAは,Microsoftのサポート終了から1年後の2026年10月まで,Game Ready Driverのサポートを継続するそうだ。
今でもWindows 10を利用しているゲーマーは,そろそろWindows 11への移行を検討し始めたほうがいいだろう。
GeForce Driverを入手したい人は,以下に示したリンクか,NVIDIA Appアップデート機能を利用してほしい。
→Windows 11,64bit版Windows 10用GeForce 580.88 Driver(890.81 MB)
https://www.nvidia.com/ja-jp/drivers/details/251258/
→ノートPC向けのWindows 11,64bit版Windows 10用GeForce 580.88 Driver(890.81 MB)
https://www.nvidia.com/ja-jp/drivers/details/251290/
●GeForce 580.88 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 50シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN Xp
- NVIDIA TITAN Xシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITAN X
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜700シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 500シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜100シリーズ
●GeForce 580.88 Driverが統合するソフト(※比較対象はGeForce 577.00 Driver)
- HD Audio Driver:1.4.5.0 (←1.4.3.2)
- PhysX System Software:9.23.1019
- CUDA:13.0(←12.9)
- NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.967.0(←8.1.967.0)
●GeForce 580.88 Driverの新要素
- 「マフィア:オリジン 〜裏切りの祖国」に対応
- 「Clair Obscur: Expedition 33」のアップデートに対応
- G-SYNC Compatible Displaysに62機種を追加(関連リンク)
- CUDA 13.0に対応
●GeForce 580.88 Driverで解決した問題
- 「World of Warcraft」でレイトレーシングを有効化すると,画面にゴミ(アーティファクト)が表示されることのあった問題
- 「Battlefield 2042」プレイ中に,ランダムな四角いゴミ(アーティファクト)が表示されることのあった問題
- Release 575世代のドライバにアップデートすると,「Marvel's Spider-Man Remastered」の描画性能が低下することのあった問題
- 「Starcraft Remastered」の画面上のオブジェクトに若干のゴミ(アーティファクト)が表示されることのあった問題
- 「Cyberpunk 2077」において,V-Syncを有効化すると,微小なカクつきが見られることの合った問題
- 「JX Online 3」の水面に,描画のゴミ(アーティファクト)が出現することのあった問題
- DXVK変換レイヤー(DirectX-Vulkan変換レイヤー)を使用すると,32bitのゲーム起動時にクラッシュすることのあった問題
- 「Control」をレイトレーシングを有効化してプレイすると,ゲームがクラッシュすることのあった問題
- 「ABZU」において水の表示に異常が見られることのあった問題
- 「EA Sports FC 25」における全般的な安定性に関する問題
- 「Dirt 5」起動時にクラッシュすることのあった問題
- 「Blender」において,リファレンス画像に黒いドットが表示されることのあった問題
- Advanced Optimus搭載ノートPCの表示モードの変更が,CloudflareのVPNサービス「Cloudflare WARP」にブロックされることのあった問題
- DSC(Display Stream Compression)対応ディスプレイを接続すると,NVIDIAコントロールパネルやNVIDIA Appにおいて,GPUスケーリングのオプションが表示されないことのあった問題
- Windows標準のフォトアプリで動画をトリミングすると,色が変わることのあった問題
- 「NVIDIA Smooth Motion」を有効化すると,グラフィックスメモリの速度がわずかに低下することのあった問題
- ノートPCでハイブリッドグラフィックスモードを使用すると,一部のPCで単体GPUがスリープしないことのあった問題
- Samsung Electronics製ディスプレイ「Odyssey Neo G9」使用時に,ウインドウのサイズを変更すると瞬間的なチラツキが生じることのあった問題
- LG Electronics製ディスプレイ「27GX790A-B」を,HDR対応のDisplayPort 2.1モードで使用すると,画面が真っ白になることのあった問題
●GeForce 580.88 Driverにおける既知の不具合
- 「Cyberpunk 2077」でパストレーシングを有効にしてフォトモードでスクリーンショットを撮影すると,ゲームがクラッシュすることがある
- 「Counter-Strike 2」において,ゲームの解像度がディスプレイのネイティブ解像度より低いときに,文字が歪んで表示されることがある
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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