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「FBC: Firebreak」などに対応する「GeForce 576.80 Driver」リリース
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GeForce 576.80 Driverで対応したのは,Co-opアクションFPS「FBC: Firebreak」と,6月19日発売予定のオンラインサッカーゲーム「Rematch」だ。
これらのうちNVIDIAがとくに力を入れてアピールしているのが,FBC: Firebreakにおけるレイトレーシングの性能である。
NVIDIAによると,FBC: Firebreakは,パストレーシングとも呼ばれる本格的なレイトレーシングに対応。フルレイトレーシングを有効化することで,よりリアルで美しいグラフィックスが楽しめるという。
本来なら,描画負荷が高いフルレイトレーシングだが,FBC: FirebreakはGeForce RTXシリーズ独自の技術である超解像技術「DLSS」に加え,「Ray Reconstruction」(レイの再構成)や「Mega Geometry」に対応しているそうだ。
Ray ReconstructionやMega Geometryは,すべてのGeForce RTXシリーズで利用できる。そのためNVIDIAは,古いGeForce RTXシリーズでもレイトレーシングの品質プリセットを調整することで,FBC: Firebreakにおける美しいグラフィックを楽しめるとアピールしている。
もちろん,最新のGeForce RTX 50シリーズであれば,DLSS 4のマルチフレーム生成が利用できるので,たとえば「GeForce RTX 5070 Ti」では,レイトレーシングプリセット「High」の4K解像度で,200fps弱という極めて高いフレームレートでプレイできるそうだ。
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NVIDIAは,GeForce RTX 50シリーズにおけるFBC: Firebreakの描画性能と,レイトレーシングのグラフィック品質をアピールする動画を公開している。興味がある人は見ておくといいだろう。
もうひとつの対応タイトルであるRematchは,DLSS 4のマルチフレーム生成に対応しているとのことである。
そのほかに,NVIDIAがGeForce 576.80 Driverで強くアピールしているのは,「DOOM: The Dark Ages」のアップデートへの対応だ。NVIDIAが以前からアナウンスしていた,同作がパストレーシングに対応するアップデートが,6月18日に配布されるという。
このアップデートには,Ray Reconstructionに加えて,レイトレーシングにおける計算負荷を軽減する「Spatial Hash Radiance Cache」(SHaRC)や,レイトレーシングにおけるシェーダの利用効率を向上させる「Shader Execution Reordering」といった,GeForce RTXシリーズの実効性能を高める技術が投入されているという。
比較動画が公開されているので,興味がある人は参照してほしい。
GeForce RTX 50シリーズでは,DLSS 4のマルチフレーム生成が利用できるので,「GeForce RTX 5080」ならば,4K解像度「Ultra」プリセットで160fps以上,GeForce RTX 5070 Tiでも,2560×1440ドットなら170fps以上でプレイできるそうだ。
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ほかの話題としては,GeForce 576.80 Driverまでの更新により,「DLSSオーバーライド」に対応できるゲームタイトルが,46タイトル追加されたとのこと。当初は利用できるタイトルが限られていたDLSSオーバーライドだが,着実に対応タイトルが増えてきているようだ。
DLSSオーバーライドの対応状況は,公式サイトで随時更新されているので,疑問が生じたときには適宜参照するといいだろう。
また,ゲーマーからの指摘が途絶えない,多数のタイトルに見られる安定性の問題にも,GeForce 576.80 Driverで改善が加えられたようだ。安定性改善にリストアップされているゲームタイトルに心当たりがあるGeForceシリーズユーザーは試していただきたい。
GeForce Driverを入手したい人は,以下に示したリンクか,NVIDIA Appアップデート機能を利用してほしい。
→Windows 11,64bit版Windows 10用GeForce 576.80 Driver(869.34 MB)
https://www.nvidia.com/ja-jp/drivers/details/248861/
→ノートPC向けのWindows 11,64bit版Windows 10用GeForce 576.80 Driver(869.34 MB)
https://www.nvidia.com/ja-jp/drivers/details/248933/
●GeForce 576.80 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 50シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN Xp
- NVIDIA TITAN Xシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITAN X
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜700シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 500シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜100シリーズ
●GeForce 576.80 Driverが統合するソフト
- HD Audio Driver:1.4.3.2
- PhysX System Software:9.23.1019
- CUDA:12.9
- NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.967.0
●GeForce 576.80 Driverの新要素
- 「FBC: Firebreak」「Rematch」に対応
- 「DOOM: The Dark Ages」のアップデートに対応
- NVIDIA Appの最適化に4タイトルを追加
●GeForce 576.80 Driverで解決した問題
- 「Dune: Awakening」「EA Sports FC 25」「Clair Obscur: Expedition 33」「Gray Zone Warfare」「GTA V Enhanced」「Marvel Rivals」「Honor of Kings: World」「Honor of Kings: World」「Forza Horizon 5」における安定性の問題
- 「Dragons Dogma 2」において影がちらつく問題
- 「Enshrouded」が起動後にクラッシュすることのあった問題
- 「モンスターハンター ワールド」をDirectX 12モードでプレイすると,不安定だった問題
- GeForce RTX 50シリーズにおいて,「Ghost of Tsushima Directors Cut」の光源の周囲にチラツキや破綻が見られることのあった問題
- 「インディ・ジョーンズ/大いなる円環」において,映像が壊れることのあった問題
- 「GeForce RTX 5090 Founders Edition」におけるアイドル時および低負荷時の騒音(※ファンの騒音かコイル鳴きなどかは不明)を改善
- NVIDIAコントロールパネルの「3D設定の管理」を変更すると,シェーダキャッシュの再構築が発生することのあった問題
- 建築・不動産向けビジュアライゼーションツール「Twinmotion」を起動すると,バグチェックが行われることのあった問題
- テクスチャリング用ペイントソフト「Adobe Substance 3D Painter」において,ベイク処理実行後にビューポートが破損することのあった問題
- Blackmagic Designのポストプロダクションソフト「DaVinci Resolve」の「Fusion」ページにおいて,ユーザーインタフェースオーバーレイが表示されないことのあった問題
- Webブラウザで動画を再生すると,赤/緑の短い点滅が見られることのあった問題
- NVIDIA Appで撮影した動画を,Windows標準の「フォト」アプリで編集すると色褪せて見えることのあった問題
- 一部のDisplayPort 1.4対応ディスプレイを,DisplayPort 2.1対応のグラフィックスカードに接続すると,ランダムに黒い画面が発生することのあった問題
●GeForce 576.80 Driverにおける既知の不具合
- GeForce RTX 50シリーズにおいて,「Cyberpunk 2077」でパストレーシングを有効にしてフォトモードでスクリーンショットを撮影すると,ゲームがクラッシュすることがある
- 「Battlefield 2042」プレイ中,光源の周囲にランダムな四角いゴミ(アーティファクト)が表示されることがある
- 「World of Warcraft」でレイトレーシングを有効化すると,画面にゴミ(アーティファクト)が表示されることがある
- 「Counter-Strike 2」において,ゲームの解像度がディスプレイのネイティブ解像度より低いときに,文字が歪んで表示されることがある
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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